郊外の中古賃貸マンションに夫と二人の子供とともに引っ越してきたパート主婦の高嶋愛子。 子供の幼稚園を通して夕子さんという親しいママ友もできて、日々家事に仕事にがんばっていた。
そんなある日、何の気なしに化粧品の訪問販売員に対応し、ついつい商品を買ってしまうのだが、それからにわかにまるで狙ったかのように様々な訪問販売員が愛子の元を訪ねてくるようになる。
一体どういうことだろう? いぶかしがる愛子だったが、実は愛子の部屋の表札にあれこれと謎の落書きのようなものが書き込まれていて、それは訪問販売員ネットワークの中で利用される”マーキング”だったのだ。
そこには「この家の住人の在室時間は〇時~×時」とか「ここの住人はカモ度高し」みたいな情報が盛り込まれ、その情報を参考に彼らは活動しているのだという。
でも、一体誰がこんなことを? その犯人は思いもかけない人物だった…!