誘った本当の目的「歳の差10歳の彼と私が結婚するまで③」by あざみ

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こんにちは、絵日記ブログ「だいごろうの1日」のあざみです。

私とオトンが結婚するまでの話の続きです。

まだの方はこちらからどうぞ↓

①「かっこいいけど住む場所がちがう人」

②「まるで白馬の王子さま」

 

大きな白いバイクにまたがり、彼の肩をギュッとつかむとバイクは颯爽と走り出した。初めてのバイクのスピード感と体全体にうける風にドキドキはさらに高まった。

一体どこへ向かうのだろう。行先も告げられていなかったが不思議と不安はなかった。しばらくして、海の近くのとある商業施設に到着した。

 

とりあえずブラブラと歩いた。

お店に入るでもなくとりあえず歩く二人。恋人でもなければ友達でもない、お互いなんともいえない距離感をたもちながらブラブラした。

すると偶然なのか導かれたのか海が一望できる場所までやってきた。二人で海を見つめながら他愛のない会話をしている時、私は誘われた本当の目的に気づいた。

 

 

落ち込んでいる私をはげましてくれてるんだ。

青春のすべてを注いでいた部活で大ケガをして気持ちが落ち込んでいたことを話したから、少しでも気晴らしになればと連れてきてくれたんだ。

本人にハッキリそう言われたわけでもないのに、会話の端々から気持ちが伝わってきた。彼の優しい気持ちを知り、心の底から嬉しくてますます惹かれた。だけど

 

まさかね~!

まさか私のことが好きなわけないよね!きっと本当に優しくていい人なんだ。落ち込んでいた私をはげましたい、ただそれだけの気持ちだけで今回誘ってくれたんだと本気で思った。

10歳も離れてるし、立場的にもやっぱりありえないし、そもそもこんなかっこよくて優しい人に彼女が居ないわけない。自分に好意があるかも?なんて微塵も思いつかなかった。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、空が夕日で染まりはじめた頃またバイクに乗って家の近くまで送ってくれた。走り去るうしろ姿を見つめながら思った。

 

オカンは鈍かった

憧れの人とデートっぽいことして楽しかった!いい思い出ができたわ~!

彼の隠された気持ちに気づくこともなければ、今日のデートが最初で最後だと思っていた。しかししばらくして

 

彼の猛アタックがはじまった。つづく……

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