こんにちは、絵日記ブログ「だいごろうの1日」のあざみです。
私とオトンが結婚するまでの話の続きです。
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落ち込んでいる私を励ますために彼がデートに誘ってくれた。まさか彼が私に気があるわけないし、きっとこれが彼との最初で最後のデート。
と思いきや
それから頻繁にメールがくるようになった。
「今何してる?」とか「今日はどんなことがあった?」とか他愛もない話だけど、デートの後からよくメールが届くようになった。
私から送るのは何となく恐れ多かったので、いつも彼からのメールを待った。いつのまにか、私は彼からのメールが楽しみになっていた。
そして高校卒業も目前にせまるころ。いつものようにメールをしているときに思い切って彼女がいるのか聞いてみた。
イケメンだし優しいしこんなにいい人で彼女が居ないわけないよな。それなのに私にしょっちゅうメールしてくるし、もしかして本当は彼女いないのかも。いやいや今どきメル友(死語)の関係だって珍しくないし。でももしかして……。頭の中でいろいろな可能性を考えながら返信を待つと。
彼女がいないことが判明
絶対彼女がいると思ってたのでとても驚いた。そして、それを嬉しく思う自分に気づいた。私の中で彼が大切な存在になっていた。
この日はその会話をしてメールは終了。また翌日また彼からメールが届いた。
しかし、今日のメールはいつもと様子が違う。
やたらと好きなもの聞いてくる
好きな食べ物や好きな色。この日は私の好きな物をいろいろと質問してきた。
なんだかおかしい……。そう思いながらも聞かれた通り好きな物を答えていると、次に送られてきた彼からの返信を見て飛び上がった。
これはまさか……
好きな物をあらかた答えた後届いたメールには、「俺のことどう思ってる?」の文字が。
もしかしてそれって……私に好きだって言わせようとしてる!?好きな物いっぱい答えた流れでおもわずポロっと「好きです」て言わせようとしてるなっ!?もちろん好きなんだけど、そんな手にまんまとのるかい!
産まれて一度も彼氏ができたこともない私。もちろん告白したこともない。だけど、心の中に抱いた憧れがあった。それは、告白はするよりされたい。
なので、彼の思惑通り好きだと言って告白する訳にはいかない。緊張で手がガタガタと震わせながら、私は彼にメールの返事を送ったのだった。
つづく……