「私が介護の仕事を始めるまで①」の続きです。
夢を失い、大学受験に失敗した私は
通信制の大学へ通いながら、バイトをすることにしました。
通信制とはいえ、年に数回は
授業を受けに行かなければいけませんでした。
まとまった休みをとらなければいけないので、
それを理解してくれるバイト先を探すことにしました。
バイト先については、あまり深く考えていませんでした。
大学の日に休みをくれて、家から近くて、
やっていて楽しいバイトなら、基本的にどこでもいいと思っていました。
(実家暮らしでしたし、考えが甘かったです)
近所のケーキ屋さんでバイト募集の貼り紙を見て、
「ケーキ屋さんも良いなぁ」と気楽に思っていました。
ケーキ屋さんでまだバイトを募集しているか聞きに行こう、と
出掛けようとした日のことでした。
求人広告をチェックしていた祖父の一言で
“このお店に電話してみようかな”という気持ちになりました。
ここもまた近所のお店でした(笑)
電話をして面接へ行った後、無事採用されました。
人生初の接客業でした。
あまり深く考えずに決めたバイト先で
まさか将来の結婚相手と出会うとは
この時は思ってもいませんでした(笑)
あの時、祖父に話しかけられていなかったら
ケーキ屋さんでバイトをすることになっていたら、
夫と会うことはなかったかもしれません。
そう思うと感慨深いです。
今でも不思議ですが、縁があったのだと思います。
バイトを始めて、3年が過ぎた頃・・・。
(やっていることはほぼパートと同じでしたが一応バイト扱いでした)
大学で社会福祉士の受験資格を取得するためには
社会福祉実習をしなければいけませんでした。
(10年ほど前の話なので、今はどうか分かりません)
実習先も自分で見つけなければいけませんでした。
ここへきて、ようやく将来の仕事について考え始めます。
将来のことを考えたら、ずっとバイトをしているわけにもいかない。
“おじいさんやおばあさんが好きな私は、介護の仕事に向いているかもしれない。”
と、何となく思っている自分もいました。
でも、好きなだけではうまくいかないこともある・・・。
全く介護の経験がない私は
ちゃんとやっていける自信がありませんでした。
(この頃、既に付き合っていました)
次の仕事がまだ決まらないうちに、
とりあえずバイトを辞めることにしました。
大学の勉強もありますし、実習先も探さなければいけなかったので
次の仕事はゆっくり探せばいいか・・・と、気楽に考えていた私。
いきなり介護の仕事をするのに不安があった私は、
“まずは老人ホームの厨房で仕事をして、様子を見よう!”
という結論に至りました。
面接へ行くと・・・
老人ホームの厨房、即採用されました!
介護業界は人手不足だと聞いたことがありましたが、
厨房も人手不足のようでした。
この時、まだバイトを辞めるまでに
1ヶ月以上あったのですが、
辞める次の月にはもう仕事が決まっていたので
ゆっくり・・・とはいきませんでした(笑)
ということで、老人ホームの厨房で
パートとして働くことになったのです。
続きます。