介護の仕事の現場は戦場だった・・・「私が介護の仕事を始めるまで③」 by pinky

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 - ママ, 介護, 働くママ

私が介護の仕事を始めるまで②」の続きです。

 

面接を受けたその日に、

老人ホームの厨房で働くことが決まりました。

 

採用して下さったホーム長が

厨房へ案内して下さり、スタッフの方々に挨拶をしました。

 

 

 

厨房で“主任”と呼ばれていたのは

60歳を過ぎてもバリバリ正社員で働いている女性でした。

 

厨房に若いスタッフが入ることが珍しいのか

私はとても可愛がられました。

 

スタッフの方々は皆良い人そうで

私は少しホッとしていたのですが・・・

 

 

そもそも、家で料理を作ることすら

あまりしてこなかった私にとって、

時間内に食事を提供することはとても難しく感じました。

 

厨房は、まさに戦場。

 

なぜろくに料理もできないのに厨房を選んだのか・・・!

清掃の仕事にしておけばよかった・・・!と後悔しつつ、

初日を終えました。

 

 

覚えることも多く、目の回るような1日でしたが

主任が優しく何でも教えてくれたので

これからもやっていける気がしました。

 

料理もろくにできない小娘に

よくあんなに優しく接してくれたな・・・と

主任には今でも感謝しています。

 

 

数ヶ月後、主任や他のスタッフの皆さんのおかげで

私はだんだん慣れて、仕事が楽しくなっていました。

 

そしてついに、介護の仕事を見るチャンスがやってきました。

 

 

私が老人ホームの厨房で働こうと思った目的は、

介護の仕事がどんなものか

厨房から様子をのぞき見ることでした。

 

仕事が終わった後、利用者様がいるフロアへ行きました。

 

そこで見たのは・・・

 

 

戦場でした。

 

厨房も忙しい時間帯は戦場ですが、

また違う忙しさがありました。

 

特に利用者様がオムツを食べている光景は

この時の私には衝撃的でした。

 

今は認知症になったからといって

全員が異食するわけではないと知っていますが、

当時の私にはほとんど知識もありません。

 

何かあった時にきちんと対応できるのかどうか、

それが不安でした。

 

 

たまたま私が見に行った時間帯が忙しかっただけだと思うのですが、

この時は「私には無理だ。こんなに自信がない私に、出来るはずがない。」と

思いました。

 

そして、しばらくはこの厨房で働こうと考えました。

スタッフも皆良い方ばかりで、料理も覚えられる。

 

主任に、もっといろいろなことを教えてもらいたい。

 

こうして、私の中で介護の仕事をするという選択肢は

なくなったのでした。

 

 

 

続きます。

 

 

 

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